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No.6 雨、あめ


雨の季節には、この絵本を眺める楽しみがあります。

タイトル通り、雨の日の一日を描いた本です。
この絵本には、なんというか媚がないのです。淡々と、丁寧に描かれている。そして圧倒的に現実味があります。
子供の頃の記憶と結びついて、雨の音、外の気温、家の中のあたたかさ、湿度まで感じらるのです。
どしゃぶりの雨のなかをずぶぬれになって家に帰ってた後の場面は胸が締め付けられるほどに幸福感に溢れています。
用意されたあたたかなお風呂。乾いた服に着替えること。あたたかなお茶とおやつと見守ってくれる大人。

美しい絵で描かれる、森の生活や言葉をはなす動物や魔法使いは存在しません。そんなわけで子供のころはそんなに好きではなかった。
それなのにこの本を、気がついたら大好きになっています。
当たり前であることが、当たり前ではないと、気がついてしまったからかなぁと、思うのです。

幸せについて考える時、思い浮かぶ絵本です。



June ,2011



そろそろ夏の気配が。また、来年。

参考/雨、あめ(評論社)


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